【子供編】ピアノが上達する4つの方法。原因を知って対処しよう!
子供がピアノを習っているのだけどなかなか上達しない・・・
イライラしますよね。
でも何事にも原因があって結果(練習しない・上達しない)があるものです。
今回は子供がピアノを上達するためにどうすればいいか。まずは原因を探ってから効果的な練習法を提案してみたいと思います。
対象の子供はピアノを習い始めて間もない幼稚園児、小学低学年生です。
それでは早速始めましょう。
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Contents
なぜ上達しないのか
このこたえは明確です。
練習しないから、です。
ではなぜ練習しないのでしょうか。
ピアノのお稽古には楽しそうにいく、止めるとも言わない、なぜ・・・・
不思議ですよね。
ではなぜ練習しないのか、を見ていくことにしますね。
練習しない原因と上達する4つの方法
原因➀楽譜がわからない
意外な答えです。多分お母様にとっても、そして私たちピアノの先生にとっても。
音符カードでの音読みはすらすらできるのに、楽譜となると固まってしまう状態ですね。
音符カードは音符が大きいし、そもそも1つしか音がありません。
でも、楽譜にはその何十倍もの音がありますし、それにプラスして様々な音楽記号がありますね。
たぶん生徒たちには私たち大人が古代文字をみてちんぷんかんぷんになるのと同じくらいの????状態になっているのだと思われます。
でも、小学1年生にではひらがなもカタカナも漢字も相当な文字数を読めます。(小学1年生が学校で習うひらがな、カタカナ、漢字は全部あわせて180文字くらいです)
それに対して音符は(鍵盤は)全部で88鍵。その中で最初はせいぜい20~30くらいの音符の数です。
なのになぜ、楽譜を読むのがしんどいのでしょうか。音符カードではすらすらよめるのに。
この違いは普段から接する量の違いです。圧倒的に接する量が違いますね。
それに加えて、リズムがあるのです。♪ ♬ ♩
これがまた楽譜を読むのをややこしくしている原因の一つです。
*対処法 楽譜がわかるようになるには
すらすらと弾けるレベルの曲を徹底的にするのです。
ピアノの教材はレベル1,2,3、という風に順序立ててあります。そのため、どうしてもどんどん進んでいきがちです。また、先生も楽譜が読めているものとして曲を進めていきがちです。
でも実際に子供一人で楽譜(音符)をスラスラ読めている状態で進んでいっているのかどうか、しっかり見極める必要がありますね。
練習をいやがる原因の大きなひとつはすらすら楽譜が読めないことです。
ならばすらすら読めるレベルをたくさんこなしましょう。それが出来てから次の段階です。
原因➁メロディがわからない
数年前に「アナと雪の女王」が大流行しましたね。
その時、幼稚園児が無茶苦茶な指使い(笑)でメロディを弾いていました。
もうたいへんな得意顔で何回も何回も弾くのです。
ピアノを習っていない幼稚園児ですよ。あのテーマはけっこう難しいですよね。なのに得意満面で弾くのです。
これってすごいことですよ。
大人でも子供でも知っている曲は多少難しくても弾いてしまいます。
なぜかと言うとイメージがちゃんとできているからです。
これはものすごく大事です。
ピアノの教科書はほとんど知らない曲ばかりです。だから曲のイメージがつかめないのですね。
メロディを知ってると曲に対するハードルがどどーんと下がります。
*対処法 メロディがわかるには
・知っている曲を弾く
・曲のイメージをつかませるために先生が弾いてみる
・歌詞をつける
ピアノの曲というのはほとんど歌詞はありません。なのでイメージがつかみにくいんですよ。
そこで先生が簡単な歌をメロディにつけるのです。そうすることでつまらないと感じていた曲が急にじぶんにかんけいのある曲に大変身するのです。
生徒が曲に興味を持つようになると、生徒自身も弾くことが楽しくなります。
曲のメロディを覚えるためにやったこと
その子(R子ちゃん)はメロディがなかなか覚えられませんでした。
発表会が迫っていたため、こちらも焦ってきます。
そこで曲に歌詞をつけることにしました!
登場人物はお父さん、お母さん、妹です。
そしてR子ちゃんと4人がお出かけするという設定の歌詞です。
♪パパとママと弟でお出かけ~
とっても楽しいネズミーランド
いっぱいいっぱい乗り物のって大満足♪
大興奮で楽しかった~♪♪
こんな感じの歌詞です。
そして歌いながら練習したのですね。
すると急にR子ちゃんは生き生きとなって曲を覚えたのです。
そして発表会は無事に終えることが出来ました。
家族を登場人物にした歌詞はとっても喜びましたよ。
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原因➂効果的な演奏がわからない
歌詞を作っても、その曲を効果的には弾けないことがあります。
演奏するにあたっての細かい部分ですね。
例えばcrescend(クレッシェンド-だんだん大きく弾く)とかf(フォルテ-強く)やp(ピアノ-弱く)といった演奏するための音楽用語のところだったり、こういう質の音が欲しいといった時のことです。
ピアノの音をを大きく弾いたり、小さく弾いたり、だんだん大きく弾いたり、だんだんゆっくり弾いたり・・・
これだけでなんか数倍かっこよくなります。
ところがこれも先生が思っている演奏の効果と生徒が弾いている演奏の間には大きな乖離があります。
ここが上手くいくとあらあらとってもいいじゃない、となりますね。
*対処法 効果的な演奏をするには
これは私ならではの方法かもしれませんが、私はマンガを描きます。
食べ物や動物や人間の表情など。
例えば小さく、普通に、大きく弾く、という場合(p、mf、f)
小さいミカン、普通の(大きさの)ミカン、大きなミカン、という風に描きます。
ほとんどみんな大喜びで強弱をつけますね。
こんな絵も描きました
J子ちゃんが弾いているのは「人魚のうた」
なんだかとっても優しい、すてきなイメージの曲ですね。メロディも素敵です。
ところがJ子ちゃん、フレーズの終わりの音がドスンと大きくなってしまうのです。
そこで私が描いたのは「太った人魚(アリエール)」
「あ、太ったアリエールがドッスンした!!」
と言うと、ゲラゲラ笑いながらきれいな優しい音に変わるのです。
このマンガで音のイメージを描く、というのをやると、百発百中生徒の音が変わります。
原因④そもそも練習する習慣がない
そもそも家で練習する習慣がないと、いくらレッスンで楽しかったとしても当然上手にはなりません。
スイミングやダンス、お習字などと違い、ピアノはどうしても家での練習量が大切になります。
ピアノの練習は指の発達と密接に関係しますから是非とも家での練習習慣を身につけてもらいたいのです。
*対処法 家でのピアノの練習習慣をつけるには
先生方は毎日5回弾こうね、とか30分れんしゅうしようね、とおっしゃっていることと思います。
中には練習ノートなるものを作って、そこに一週間の練習を記録して次のレッスン時に提出してらっしゃる先生もいます。
でも私が声を大にして言いたいのは
「お母様、お子さんに練習するよう声掛けをしてください」
という事です。
ずっと付きっきりでなくてもかまいません。
ほんの一言お願いします。
そして本当は30分練習するつもりが10分しかしていなくても
「練習してえらいね~」と言ってあげて下さい。
心の中では
「10分しかしてないじゃん、もうほんとに!」
と思ってもそこは演技して下さい。
練習の習慣が出来るまでです。
お願いします。
まとめ
以上「【子供編】ピアノが上達する4つの方法」を原因をさぐってその対処法を考えてみました。
ピアノが上達するには練習あるのみですが、いかに興味をもって楽しくできるか、という観点から考えると上達のスピードもぐんと違ってくるように思うのです。
テクニック的な上達法はいろいろありますし、また記事としてアップしようと思いますが、今回は小さな生徒がぐんぐん上達するのに必要な工夫を書いてみました。
お読み下さりありがとうございました。
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